雷撃の記憶

非常に不親切な備忘録

FL Studioで、HoRNet PluginsのVST3が頻繁にクラッシュする問題への対策

■結論

・Patcherの中で起動するとクラッシュしない

・Make Bridgedを適用した状態で起動すれば、プロジェクトを巻き込んでクラッシュしなくなる(プラグインは落ちる)

 

以下、自分用の検証過程とメモなど

■概要

HoRNet PluginsのプラグインFL Studio上で不安定すぎて困っていたので、色々検証した。

環境(関係ありそうなところだけ):
DAW:FL Studio 2024 v24.2.2[build 4597]
OS:Windows 11 23H2
GPU:NVIDIA GeForce 4070 Ti SUPER(Driver 566.36)

問題のプラグイン:HoRNet VHS(VST3)

なお、以下に書く問題のうち、その2に関しては再現性が100%だったので、手順を録画して開発者にバグチケットで伝えておいた。
検証に時間が掛かるかもしれないが、バグのリストには追加しておくとの返信を貰ったので、気長に待つこととする。

■クラッシュの再現性(2つ)

・その1

1.FL本体の再生を止めた状態で、HoRNet VHSを任意のミキサーラックに起動する。
2.VHSを最小化するか、閉じるボタンで一旦画面から消す。
3.FL本体で再生を始める
4.VHSを開く
5.クラッシュする。VHSを挿した状態でプロジェクトが保存してある場合、そのflpは開けなくなる(開いてもFruity Wrapperの起動中にクラッシュする)

 

今回はVHSで発生したが、似たようなクラッシュは他のHoRNetのプラグインでも起きているので、FLかGPUドライバとの相性が悪い感じがする。

 

以前IK Multimedia T-Racks 5でも似た症状になった。その時はスケーリングの設定を固定し、ファイルを読み取り専用にして解決したのだが、今回はそういったファイルが見当たらなかった

FL Studioで、T-RackS 5 Saturator Xをミキサーに複数差しているプロジェクトを開くとフリーズする - 雷撃の記憶

 

・その2

1.ミキサーラックにHoRNet VHSを起動する。
2.ミキサーラックのVHS上でマウスクリックを連打する(何度も閉じたり開いたりを繰り返そうとする)
3.ウィンドウを閉じている間にクリックで開く動作が入力された瞬間、FLごとクラッシュする。

こちらはドライバの設定を変えても必ず起こる。
かなり意地悪な手順ではあるが、他のVST3プラグイン(FabFilter系など)では同じ動作を行ってもクラッシュしないので、プラグイン側に問題があると見て良いだろう。

■緩和策を見つけたものの微妙

NVIDIAコントロールパネルの3D設定で、fl64.exeに以下の設定を行うと、クラッシュ率が相当下がる(体感だと2~3割まで減少)
OpenGL GDIの互換性→「互換性を優先」
・Vulkan/OpenGLの既存の方法→「ネイティブを優先する」
ただ、この状態でも上のクラッシュの再現性の手順を何度も繰り返してると不意に落ちるので、あまり意味がない。
大人しくPatcherの中で起動することを心がけたほうが良さそうだ。

 

■もしプロジェクトファイルが開けなくなってしまった場合

1.C:/Program Files/Common Files/VST3に行き、問題のプラグインのファイル名を一時的に変更する。
2.その状態でプロジェクトを開く。
3.先ほどファイル名を変えたプラグインが読み込めなかったというエラーが出るが、それ以外の部分はちゃんと開く。当該の場所には空のFruity Wrapperがロードされているため、そこを消してプロジェクトを上書き保存。
4.VST3フォルダに戻り、プラグインのファイル名を元に戻す。

でOK

 

■意味のなかった対策

Fruity Wrapperのオプション全般、特にUse fixed size buffersは定番だと思うが、効果なし。

マルチスレッド禁止やSmart disable無効も効果なし。

 

■感想

個人制作のプラグインで、値段もかなり安いので、バグが多いのはある程度許容するしかない。
だが、ここはVHSやTheNormalizerといった、中々大手にはないプラグインがちょくちょく見られるので、今後とも付き合っていくことになりそうだ。

 

■更新履歴

2025/04/18
緩和策について少し追記

2025/05/16
手順その2と、開発者にバグ報告を行った旨について追記